ASP.NET のレポート
ここでは ASP.NET のレポート機能について説明します。
レポート機能は、日本語の開発現場では「帳票出力」とか、そういう風な言われ方をします。
コンピュータサイエンスとか、プログラミングの勉強などでは、データベースとかネットワークとか、そういうところが主に扱われますよね。 ところが一方、ビジネスの現場では帳票出力とかはとても大事な機能です。
やはり仕事の現場では、紙に出力するシーンはまだまだ多いですから。
こういうところで、新人開発者のひとなどは学校と現場のズレを感じたりするんですよね。「え!帳票出力なんてやったことないぞ」と。
一般的にウェブアプリケーションを開発したときの問題点として挙げられるのは、帳票出力が面倒ということが挙げられます。
例えば、画面に出力されたデータを印刷する場合、ブラウザの印刷機能をそのまま利用するとフォーマットが制御しにくい場合があります。
(注) CSS でメディアタイプをプリンターとしたときに、改行なども含めてきちんとフォーマットされた情報を出すこともかなりの程度で可能であることも付け加えておいたほうが良さそうですが。
PDF データをサーバー上で作成してダウンロードさせる、あるいは、PDF データをクライアントに直接返すなどすることも可能ですが、通常そうした場合には特別なプログラムやライブラリが必要になります。
帳票出力の問題を解決するために、Visual Studio ではレポート機能が利用できるようになっています。
Windows Form で使うレポートについては、マイクロソフトレポート で説明しています。
ここではそのレポート (マイクロソフトレポートの中の、RDLC レポート) を ASP.NET で利用する方法について記載します。