dism による ASP.NET の設定

Windows Server 2012 (クライアント OS では Windows 8) 以降では ASP.NET の実効環境を作成するのに、dism コマンドを使って ASP.NET を有効化するのが便利です。

以前は aspnet_regiis-i オプションで行っていました。

尚、IIS は事前にインストールしてください。

dism コマンドで ASP.NET を有効化

IIS をインストールしたら ASP.NET 4.x を有効化するために次のコマンドを実行します。

> dism /online /enable-feature /all /featurename:IIS-ASPNET45

/Online オプションで現在実行中の OS を指定、 /Enable-Feature オプションで機能の有効化を指定しています。

/All オプションを指定すると依存関係のある他の機能 (ISAPI など) も必要に応じて有効化されます。依存関係を自動的に解決してくれるので便利です。

/FeatureName で機能名を指定しています。ここでは ASP.NET4 の機能名である IIS-ASPNET45 を指定しています。

機能名称 (feature name) が分からない場合は、次のように /Get-Features オプションで、 有効な機能名の一覧が取得できます。(結果をフィルターするため、find コマンドとパイプで組み合わせています)

> dism /Online /Get-Features | find "IIS"
Feature Name : IIS-WebServerRole
...
Feature Name : IIS-ASPNET
Feature Name : IIS-ASPNET45
Feature Name : IIS-ASP
...

機能名からおよそ推測して IIS-ASPNET45 を取り上げます。 機能名がわかったら、/Get-FeatureInfo オプションで現在のステータスを確認できます。

> dism /online /get-featureinfo:IIS-ASPNET45

Deployment Image Servicing and Management tool
Version: 10.0.14393.0

Image Version: 10.0.14393.0

Feature Information:

Feature Name : IIS-ASPNET45
Display Name : ASP.NET 4.6
...

The operation completed successfully.

ASP.NET45 を無効にする場合は、/Disable-Feature オプションを使います。

> dism /online /disable-feature /featurename:IIS-ASPNET45

Deployment Image Servicing and Management tool
Version: 10.0.14393.0

Image Version: 10.0.14393.0

Disabling feature(s)
[==========================100.0%==========================]
The operation completed successfully.

尚、一度 ASP.NET を有効化すると NetFx4Extended-ASPNET45 が有効化されるので、 IIS マネージャに ASP.NET のエントリーが残ります。これも無効化すれば IIS マネージャからも ASP.NET のエントリが消えます。(リブート必要)

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