ASP.NET MVC 入門 (1)

ASP.NET MVC とは?

いきなりですが、詳しい説明は ASP.NET MVC のオフィシャルページをご覧ください(笑)

簡単に言えば、MVC (Model-View-Controller) というソフトウェア設計モデルの ASP.NET における実装です。 ASP.NET MVC をインストールすると、MVC モデル (パターン) で実装することが簡単になります。

なぜ ASP.NET MVC なのか

ASP.NET Web Forms のいくつかの問題点を解消

なぜここにきて、ASP.NET MVC なのでしょうか。私の理解は次の通りです。(MS の意図はオフィシャルサイトをご覧ください)

これまで ASP.NET は Web Forms に代表されるように、 デスクトップアプリケーションの開発に慣れた人をターゲットに、サーバー側の Web コントロール群、すなわち、 Web Forms で実装されてきました。

しかし、ViewState のパフォーマンスの問題やクライアントサイドスクリプトとの親和性という点で問題がありました。 また、ポストバック主体のサイト構成は SEO という観点で問題がありました。

ASP.NET ではこれらの問題が解決されています。

また、Web Forms と比べて SEO に有利といえます。なぜなら、 Web Forms は POST BACK にデータ表示が依存するので URL と画面の対応が十分ではなかった。

MVC では URL にパラメータを綺麗に埋め込むのでSEOに有利といえます。

ASP.NET MVC の必要要件と入手方法

ASP.NET MVC を利用するためには、.NET Framework 3.5 SP1 以上の環境が必要です。

ダウンロードは以下からできます。

ASP.NET MVC オフィシャルサイト

ASP.NET MVC の構成

基本的な考え方

アーキテクチャとして、全体をコントローラ (Controller)、ビュー (View) 及びモデル (Model) に分けます。

基本的に MVC では、モデルはビジネスロジックを表すデータ構造を表し、コントローラはユーザーからの入力を受け取り処理し、 ビューはモデルから取得できるデータを表示する役割を担います。

ASP.NET MVC では、ユーザーの入力は HTTP リクエストとして発生し、それを処理し、View にて HTML を生成してクライアントへ応答を返します。

最も単純な ASP.NET MVC サイトの動作を見てみよう

ちょっと画質が悪いですが、これから説明することのビデオです。流れがお分かりになるでしょうか。
(音声はありません)

詳しく見ていくと、次のようになります。

このようにファイル名が決められます。

ファイル名を自由に指定できないことの欠点よりも、誰が作っても同様になり わかり易い構成になることの利点の方が勝ると思います。

右上の About をクリックするとページが切り替わる。

このときの URL はデフォルトで次のような構成になります。

http://localhost:63488/Home/About

つまり、次のような構成になります。

http://localhost.../コントローラ/アクション/

かつ、後で説明しますがパラメータはその後ろに続きます。

デフォルトで表示されるページには、コントローラやアクションの指定がありませんが、 これは実は global.asax でデフォルトのコントローラやアクションが指定してあるためです。

このコードから、特に指定がない場合デフォルトのコントローラは "Home", アクションは "Index" であることが分かります。

つまり、http://localhost/ へのリクエストは、 http://localhost/Home/Index/ と同じ意味として解釈されます。

すると、Controllers/HomeController.cs 内の Index() メソッドが実行され、 その ActionResult として View() が実行されます。

次の資料ではさらにこれを発展させます。

».NET Framework による開発目次へ戻る

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。SNS 等でこの記事をシェアしていただけますと、大変励みになります。どうぞよろしくお願いします。

© 2024 ASP.NET 入門