ASP.NET MVC 入門 (2) モデル、コントローラ、ビューの追加

モデルを追加する

前回は ASP.NET MVC の概要と、ASP.NET をインストールして、 サイトを作る方法を説明しました。 入門シリーズ第二回目の今回はモデルを追加し、それを表示してみましょう。

Visual Studio との統合も非常に良くできており、ASP.NET MVC を用いて 大変簡単にサイトを構築できることが分かると思います。

こちらは今回の作業のデモです。ビデオで流れをざっと見てから読んでいただけると、わかりやすいと思います。

モデル (Model) を追加する

モデルは Models フォルダに通常の Class として作成します。

ここでは、例として従業員を表す Employee クラスを追加します。

コードは次の通りです。

namespace MvcTest1.Models {
     public class Employee {

          public string FirstName { get; set; }
          public string LastName { get; set; }
          public int Age { get; set; }
          public string MailAddress { get; set; }

     }
}

モデルを追加したら、Visual Studio にそれを認識させるために、 一度ビルドしておくと良いです。

コントローラを追加する

モデルを作ったら、Visual Studio 内で Views フォルダ上で右クリックして、 コントローラを新規作成すると良いです。

名前は [モデル名]Controller.cs としますので、EmployeeController.cs です。

以下のように Controllers フォルダの下に EmployeeController.cs が作成されました。

自動的に生成されたコントローラには次のように、Index のみが定義されています。

namespace MvcTest1.Controllers
{
     public class EmployeeController : Controller
     {
         //
         // GET: /Employee/

         public ActionResult Index()
         {
             return View();
         }

     }
}

ビューが無いとデータ (モデル) が表示できないので、詳細ビューを作成する準備をします。 次のように Details を追加します。

     public class EmployeeController : Controller
     {
         //
         // GET: /Employee/

         public ActionResult Index()
         {
             return View();
         }


         public ActionResult Details()
         {
             Employee emp = new Employee
             {
                 Age = 20,
                 FirstName = "Keisuke",
                 LastName = "Oyama",
                 MailAddress = "dadosan@keicode.com"
             };

             return View(emp);

         }

     }

Employee を参照するために、次のようにして using MvcTest1.Models を追加すると良いでしょう。

ビュー (View) を追加する

フォルダの作成

上ではモデル Employee に対応するコントローラ、EmployeeController を作成しました。 さらにビューを作るのですが、View は Views フォルダの下にモデルの名前で作成します。

以下のようにフォルダを先に作りましょう。

詳細ビューの作成

Visual Studio 内で Views フォルダ上で右クリックして、ビューを新規作成しましょう。

上で作成した Employee クラスの詳細ビュー (Details) を作成します。

ビューデータクラス (View data class) に先ほど作成した、Employee が表示されない場合は、Visual Studio ソリューションをリビルドしてください。

動作確認

それでは動作を見てみましょう。

ここまでで、コントローラに Details メソッドを追加して、ビューを追加しただけなのですが、 これで動くでしょうか。

/Employee/Details/ にアクセスします。以下のように表示されれば成功です。

確かに Details ページにコントローラから渡した Employee インスタンスが、表示されています。

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